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2020.07.08

7月の旬~野菜編~『とうもろこし』

7月に入りましたが、まだまだ梅雨は明けませんね。夏バテはされていませんか?

そんな時には、夏の定番「とうもろこし」?

 

とうもろこしは米・小麦と合わせて「世界三大穀物」の一つで、世界中で常食されています。

とうもろこしはイネ科の植物なので、分類上は穀類ですが、日本では野菜だと定義されています。

メキシコ料理のトルティーヤなど、中南米では主食として、とうもろこしがよく食べられていますね!

主食として食べられる以外にも、コーンスターチやコーンフレークなどの加工品、動物の飼料など、様々な用途に使用されています。

 

とうもろこしにはスイートコーンをはじめ、硬粒種、もちのような粘りのある糯種、ポップコーンの原料になる爆裂種や、主にコーンスターチなどでんぷんを利用する馬歯種、家畜の肥料になるものなどさまざまな品種があります。

 

一般的に食べられている甘いとうもろこしはスイートコーンです。

みずみずしい上に甘みが強いのが特徴です!

スイートコーンには、粒が全て黄色のゴールデンコーン、白粒種のシルバーコーン、

黄色と白が3対1のバイカラーコーンの3種類があります。

 

コーンはなぜとうもろこしと呼ばれているのでしょうか?

日本には古くから黍(きび)とも呼ばれた、もちもちとした食感のもろこしがありました。

安土桃山時代に日本に伝来したとうもろこしは、唐の国からきたもろこしに似たものという意味で、

「とうもろこし」と呼ばれるようになったようです。

 

主食としても食べられるとうもろこし、実はビタミン類やミネラル類も豊富に含まれているのです!

 

では、とうもろこしの栄養素について、少し詳しく見ていきましょう♪

 

とうもろこしには、糖やデンプンなどの炭水化物が多く、エネルギーが高いのが特徴です。

100gあたり、およそ25gの炭水化物を含んでいるので、エネルギー源として利用され、疲労回復効果が期待できます。まさに暑い夏にぴったりですね!

 

胚芽(粒のつけ根の白い部分)には、抗酸化作用の高いビタミンE、

ビタミンB1、ビタミンB2、高血圧予防に効果があると言われているカリウム、

亜鉛、鉄などの栄養素が豊富に含まれています。

とうもろこしには、なんと白米の約8倍にあたる量の鉄が含まれているのです!

 

スイートコーンはコーン油を作るものと同じとうもろこしの仲間なので、

リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸を多く含んでいます。

これらの不飽和脂肪酸は善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす働きがあるので、

動脈硬化の予防や改善に効果があるとされています。

 

さらに、豊富に含まれる食物繊維は水に溶けない「不溶性食物繊維」で、粒の皮に一番多く含まれています。

不溶性食物繊維は水分を吸収して大腸で数十倍膨らむので、腸管を刺激することで便秘解消に効果が期待できます。

 

先程述べましたが、胚芽には栄養素がたくさん含まれているので、実をそいで料理に使う際には、

根元から丁寧にはずして使用すると胚芽の部分も食べられます。栄養素を余すことなく摂取できますね!

 

 

ところで、とうもろこしの粒を数えたことはありますか?

粒が多すぎたので、私は数える気にはなれませんでした…

実は、とうもろこしの粒と、ひげの数は同じなのです!

 

ひげの部分は、とうもろこしのめしべにあたります。

とうもろこしの粒はもとは雌花で、ひげは雌花から伸びています。

粒1つ1つから伸びているので、粒の数とひげの数が同じなんですね!

 

突然ですが、ここでクイズです?

Q.とうもろこしの粒は偶数か奇数どちらでしょうか?

 

正解は…

偶数です。

 

先程も述べましたが、とうもろこしの粒はもともと雌花です。とうもろこしの花は必ず2つ1組で咲く性質があり、

それらが粒となるため必ず偶数になるのです!

ちなみに、この構造によりとうもろこしの一周ぶんの粒の数も必ず偶数になっています。

粒の数は1本につき300〜600ほどで、品種や大きさによって異なります。

興味がある方は、本当に偶数になるのか数えてみてください!

 

とうもろこしといえば、丸々かぶりついて食べたいですよね!

茹でるのも良いですが、栄養素が流出してしまう恐れがあるので、レンジでの加熱が簡単でオススメです!

皮付きのまま電子レンジで加熱すると、旨味が凝縮され、とても甘くて美味しいとうもろこしになります。

500wで5分ほど加熱すると完成です♪

皮なしでレンジで加熱する場合には、ラップを巻いて加熱すると、ラップが皮のかわりになり、美味しく仕上がります。

栄養素を逃すことなく、旨味たっぷりのとうもろこしが食べられるので、是非お試しください♪

この他にも、とうもろこしを使った定番メニューといえば、とうもろこしご飯!

とうもろこしの実をこそげ落とした後に、芯を捨ててしまうのはもったいないですよね。

実だけでなく、実をこそげ落とした芯も一緒に入れて炊いてみてください!

芯にも栄養素と旨みがたっぷり詰まっているので、より美味しいとうもろこしご飯に仕上がります!

  

私は普段、とうもろこしといえば丸かじりでしか食べないのですが、サラダに入れたり、

スープや天ぷらにしたりと、食べ方は色々ありますね。とうもろこしの食べ方を調べていると、珍しい食べ方を発見しました!

それは、「とうもろこし味噌汁」です。

山形県庄内地方の郷土料理で、夏の味噌汁の定番の具といえば「とうもろこし」なんだそうです。

輪切りにしたとうもろこしを沸騰したお湯に入れて、やわらかくなったら味噌を加えて完成です。

とうもろこしから出た出汁と味噌が相性バッチリなんだそうです。

初めて食べると、カニやエビなどの甲殻類を具にした味噌汁と味が似ているようです。

簡単に作ることができるので、一度試してみてください♪

 

最後に、スイートコーンは鮮度落ちがとても速い食材で、

常温だと24時間もすれば糖がでんぷんに変化して美味しさが半減すると言われています。

ですので、購入したらすぐに食べるようにしてくださいね!

 

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